社内ニートの日常③


なぜ私が社内ニートになってしまったのか疑問に感じるかと思います。

実をいうと私にもわからないのです。

何か問題を起こしたわけでも、会社に損害を与えたわけでも、コミュニケーションが不足しているわけでもありません。

私が最初に配属されたのは営業部でした。

一応理系の大学を卒業した私は大学で学んだことを活かせる技術系の仕事に就きたいと考えておりましたが、希望の職種は全滅。唯一受かった仕事が現在の会社、中小食品メーカーの営業職でありました。

私が勤めている会社は社員教育制度などはなく、見て盗めの精神がモットーの古い会社でした。配属された私は得意先を何件か持ち、最初に上司に言われた一言は『とりあえず行ってこい』

これだけでした。私はもともと営業志望ではなく、上司の大雑把な指示に不満はありましたが、仕事である以上はやるしかないと自分を奮い立たせ、がむしゃらに頑張りました。

世の中にはとてもやさしい方がいるもので得意先の(歳は私の親世代くらいの方だったと思うのですが)方が商談の組み立て方や提案方法などを教えてくださいました。

そのお陰もあり、ほとんどの月で目標を達成しておりました。

そんな矢先、部長から『君が志望している専門職の席に空きが出来たから行ってみないか』と打診がありました。

今思えばこれが今の地獄の始まりではあったのですが、当時の私は喜んでその申し出を快諾しました。

希望の部署に晴れて配属された当時の私は意気揚々としていました。やっと自分のやりたかった仕事ができる。頑張っててよかった。そう思っていました。

しかし配属されてお願いされた担当業務は

①工場にて使う器具の準備 ②倉庫整理 ③資料の取り寄せ ④ゴミ捨て

の4つだけだったのです。

私は愕然としました。もっと仕事をやらせてほしいと懇願しましたが『少しづつ覚えてもらうから』この一点張り。

この4つを毎日やり続けもう2年になります。私は自分が追い出し部屋に連れてこられたのだと、ようやく気が付いたのでした。


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